【贈り物を一つ、それは最強の呪文】

 

 

 

閉じ込められた部屋はいったい何のために作られた部屋なのだろうか?

一見客間に見えなくはないが、庭に面した窓はすべてはめ殺し。窓ガラスの向こうに見える蔦と木の実、それを啄ばむ小鳥を模った格子は優美な曲線を描いているが、進入と脱走を阻む鉄格子に他ならない。また廊下に続く扉は中からも外からも鍵がなければ開けられない構造になっていた。今掛けられているのは外からの鍵のみであるが。それでいて部屋の内装は国の要人を泊めることも可能なほどの物だった。長い年月放置されたことによる劣化は見られるものの、その豪華さはファブレ邸で接してきたものに勝るとも劣らない。

部屋の隅にあるベッドから埃の積もった上掛けと、黄ばんだシーツを取り除く。大判のバスタオルを並べた上にルークを横たえると、自分もその端に腰をかけた。スプリングはまだ生きているようである。

さて、と小さく息を吐く。

抱きしめたいという衝動に果たして従っていいものなのか?

誰かにそういった感情を抱くこと自体が初めてのことで、アッシュは暫し逡巡する。

それでも、身動き一つしないルークに色々心配事が頭を過ぎり、体重をかけないように注意しながら、そっとその胸に耳を当てる。

同じリズムで時を刻む鼓動。その音に安堵する。

やっと取り戻したのだ。

「なんで、俺を創らせた」

胸を大きく上下させながら紡がれる言葉。

記憶に残る声より随分高い子供のそれ。しかし間違いなくルークの声である。

耳は離さず見上げれば、瞳に浮かぶのは怒り。

「なに、言いなりになっているんだよ!」

何故レプリカのいない世界で『ルーク・フォン・ファブレ』として生きるという選択肢を選ばなかったのだ、と。

叫んだ拍子に激しく咳き込む。その姿にどうしたらいいのかわからなくなる。

ただ落ち着くのを待つことしかその時の自分にはできなかった。背中をさすってやればよかったのだと、それを知るのは随分後になってからである。

声を出すことはまだ無理のようだと判断すると、そっと回線を繋ぐ。なるべく痛みを与えないようにと。思えばそんな配慮をして繋がるのは初めてだった。

―――無理に話すな。

回線で話そうという意図が伝わったのだろう、ルークはゆっくりと瞬きをすることで頷きに代える。

一方アッシュは、少しでも負担が減ればと声で伝えることを選ぶ。

「おまえのいない世界に生きる価値などない」

それは到底受け入れることのできない選択肢だった。

―――俺は、俺が生まれなかったとしても、おまえが幸せならそれで満足だったんだ。

自分の幸せを求めないルークらしい言葉だった。それはルークの美徳であり愛すべきところではあったが、もちろん認めることなどできない。

「おまえのいない世界に俺の幸せなどない」

そんなことはないと、首を振ろうとするのを押しとどめるように、ルークの顔を固定する。

「おまえは俺がいなくても幸せになれるのか?」

肯定の答えが返ってきたら立ち直れなかっただろう。しかし返ってくる答えにどこか確信めいた自信があった。

自分たちは同じである。

それは互いが否定し続けていた思いであったが、認めてしまえば何より価値のあるものとして、自身の胸の内にあった。

翡翠が見開かれる。

溢れる涙。

自分のいない世界を想像して、悲しんでいるのだろうか? そんな世界杞憂であるというのに。そのためにやり直しているというのに。

「ごめん」

嗚咽の混じった囁き。

頭と耳に同時に響く。

あぁ今こいつを泣かせているのは自分だ。

―――待たせて、ごめん。

「もういい」

―――でも・・・

「おまえは今ここにいる。それだけでいい。もう、離れるな」

涙を浮かべたまま笑みを形作る翡翠。

「うん・・・」

こぼれるような笑顔。鏡のはずなのに、けして自分にはできない表情。

この十年間待ち望んだものがここにある。もう、手放すことはできない。つもりもない。自分以外の誰かに触らされるつもりも、誰かを見ることも許さない。

少々行き過ぎた独占欲であることは自覚していた。ただ、今自分のものと呼べるのはこの自身のレプリカだけだったから。

ヴァンの操り人形にはさせない。

決意と共に抱きしめる。

「あっ、しゅ」

きつく抱きすぎたのか、ルークがそっと身を捩った。

顔の両側に手をついて、腕の力だけで上半身を支える。視界がぼやけるほどに近い。それがもったいないとも思ったが、触れ合った場所から伝わる温もりも手放しがたい。

―――さっきの、何だったんだ?

さっき?

ヴァンとのやりとりのことを言っているのだろう。

「聞こえていたのか?」

―――寝ていたわけじゃないよ。ただ、身体が重たくて。

指一本動かすどころか、瞬き一つでさえ大変なようだ。

創られたばかりだからだろうか。

一度こいつの状態について詳しく聞いておく必要があるようだ。

「ヴァンは俺たちが知っているということを知らないからな」

ルークから伝わってくる感情は疑問符のみであった。

人間の汚い部分を知らない無垢な子供。

箱庭の中で育った七年間。あの場所にはルーク・フォン・ファブレに本音で接する者はいなかったのだろう。

庭から無理やり引きずり出され、終止符を打つまでのわずかな間で、彼の日常は激変した。

最初で最後の旅。綺麗なもの、優しかったもの、愛おしいもの、そんなものばかりを抱きしめて、世界のために散った子供。

彼は子供だった。

笑顔の裏に悪意が、親切の裏に打算が、建前の裏に本音があることを知らなかった。

知らないまま死んでいった哀しい子供。

―――泣くなよ。

「泣いてなどない」

近すぎて、勝手に伝わってしまう思い。

同情か、哀れみか。

しかしその感情の対象がわからなかった。

一度混ざりかけて、二つにわかれたためか、自分とルークの境界は曖昧だった。いや、そんなものは最初からなかったのかもしれない。だからあんなにイラついて、憎んで、しかし認めてしまってからは何よりも欲した存在。

「泣いてない」

繰り返せば、それ以上は何も言わなかった。

言葉にしなくても伝わることはある。

「アッシュ」と唇が動く。抱きしめたいのだということがわかったから、動けないルークの代わりに抱きしめる。

「温かいな」

安心する。

触れ合った場所から伝わる鼓動に耳を傾けながら、襲ってくる睡魔を思考を再開することで追い払う。それからこの思いも。

とりあえず、この何だかよくわからない感情をルークに伝えてしまうことは避けたかった。

余すことなく受け止めてしまうであろう彼に、負担をかけるわけにはいかない。きっと「負担なんかじゃない」と言うだろうこともわかっていたけれど。

「ヴァンは俺たちをただの子供だと思っている」

―――ただの子供?

「多少、扱いづらいとは思われているだろうけどな」

だからヴァンはルークを創った。

意のままに動く人形を欲した男。

最初の生で、ヴァンは赤子同然で使い物にならないという理由でルークを捨てた。赤子を育てるよりも、オリジナルを手懐ける方が楽だとでも思ったのだろう。

今回はオリジナルを手懐けるよりもレプリカを育てる方が楽だと思われたみたいだったが、オリジナルはけっして自身のレプリカを放そうとはしない。だからどちらをも手元に残した。オリジナルが懐くのが先か、レプリカが育つのが先か。どちらも手に入らないという結果をヴァンは欠片も考えはしないのだろう。

―――おまえ、どんな十年間を過ごしていたんだ?

呆れたように呟かれた台詞に混ざる心配する気配。

ヴァンが扱いづらいと思うような幼少期をアッシュに過ごさせてしまった、と。

ルークの卑屈精神は二度目であっても変わらないらしい。ルークを取り戻すために費やした十年間はアッシュが選んだものであり、彼に責任があることではない。必要のない罪悪感を抱くルークにイラつきはするが、それと同時に己に向けられる思いに自身が癒されていくのも事実だ。

乾いた心が潤っていくように、剥き出しの心を包み込むように、ルークの思いはアッシュを満たしていく。

待たされた甲斐があったと思うと同時に、一度手に入れてしまえば二度と手放すことはできないとことを改めて実感する。手放してしまえば自分は正気ではいられないだろう。もちろん手放すつもりなどないのだが。

いっそのこと「十年も待たせやがった詫びをしろ」とその弱みに付け込んでみようかと、凶悪な欲望が頭をもたげるが、それはきっと一時の満足にしかならないだろうこともわかっていたので、アッシュが公爵家で過ごした十年間について詳しく語ることはなかった。

ルークは今己の腕の中にいるのだから、それ以上を望む必要はない。

必要なことは、ルークの状態の把握と、今後も共にいる方法。

そしてその二つを同時に叶えるために選べる場所など一つしかないのだ。

―――師匠に、ついて行くのか?

「実際ダアトの他に行く場所がないことも、事実だしな」

二人揃ってバチカルに戻ることは無理だ。

ルークがレプリカだと知られたらどんな扱いを受けるかと想像すると、自分たちの存在を公にすることはできない。

存在を消されるか、研究対象とされるか。

ダアトでもディストの研究対象になる可能性はあるが、あそこであればディストだけである。

音素乖離や大爆発(ビックバン)、コンタミネーションなどの問題がある以上、何の対策もしないというわけにはいかない。二人が二人として生き続けるための方法を見つける必要があるのだ。そのためにも専門家の存在は必須だ。そういう意味でもディストの存在は都合がよかった。どういう人物であるかを知っているだけに、扱いやすくもある。

もう一人の専門家は、先の旅の最後のころならいざ知らず、現時点でレプリカという存在は禁忌であるはずだ。目を逸らすか、なかったことにしようとするか、どちらにせよ今は会うことは憚られた。できれば利用したい存在ではあるが、利用するにはリスクが高すぎる。ディストぐらいがちょうどいい、と本人が聞いたら憤慨しそうなことをアッシュは思う。

「それに、止めたいのだろ」

それは二人で共に生きることと同時にルークが求めたもう一つの願い。

口に出すことはなかったが、やり直しを提案された時にそれを思わなかったはずはないのだ。アッシュでさえ少しは考えたことだ。他の誰よりもヴァンを慕い、最後まで「師匠」と呼び続けたルークが願わないはずはない。

それは確認するまでもなくわかっていた。

それでもルークの思いが他に向いていることにアッシュの機嫌は下降の一途をたどる。

「俺はおまえがいれば他はどうでもいいけどな」

だから、つい口を吐いた。それは紛れもなくアッシュの本心だったのだが、ルークは認めなかったようである。

―――嘘ばっかり。

ルークは知らない。

ヴァンを『師匠』と慕っていた自分はもういないのだ。

ヴァンとの再会がいつだったかは忘れた。たぶん一度目の時と同じように出会ったのだろう。

自分の事で手一杯だった初めてとは違う。

ルークが生まれなくなるような大きな変化は避けなければならなかったが、小さな違いは数多ある。それはアッシュの心が同じように振舞うことを拒否したから。嘘だと割り切っていても演じることができなかったのだ。

例えばヴァンを尊敬することだとか、例えば父親の愛情を求めることだとか。幼馴染の王女に対する思いは変わらずにそこにあったが、彼女に約束を捧げることもまたできなかったことの一つだ。守れないとわかっていてする約束ほど残酷なものはない。残酷な置き土産を残すには彼女は大切過ぎた。

ルークを待ち続けた十年間に光るものが無かったとは言わない。しかし今傍らにある輝きに比べればそれは微々たるもの。そしてその小さすぎる光はドロドロした穢いものに覆いつくされてもはや見る影もない。

ルークを待ち続けた十年間でアッシュは世界の、人間の醜さを嫌というほど見てきた。

いや一度目の生でもそれは常に目の前にあったのだ。ただ気付くことができなかっただけで。

しかし一つ見つけてしまえば今度はそればかりが目に付いた。

今の自分だったらヴァンの望んだレプリカ世界に賛同できるかもしれない。

しかしその仮定は無意味だ。

ルークがいる。

ルークがこちら側にいる限り、自分の立ち位置があちら側になることはない。

ルークがヴァンの思想に賛同するのならば、アッシュにはオリジナルの消滅に否を唱える理由はなくなるのだが、それがありえないことであることをアッシュは知っている。

「アッシュ」

かすれた声が耳に響く。

ギリギリ聞こえる程度のかすかな音。しかし思考の海に沈んでいたアッシュを現実に引き戻すには充分だった。

―――人は醜くなんてないよ。

あまりに強く思いすぎて伝わってしまったようだ。

―――人であるおまえが人を否定してはだめだ。

それではヴァンと同じになってしまう、と。

ルークの心配は杞憂である。

「同じにはならない」

―――知ってる。

「俺にはおまえがいる」

ヴァンとアッシュの境遇は似ていた。

祖国に実験動物のように扱われた幼少期、秘預言により定められた街一つを道連れにした己の死。

預言に縛られた世界のあり方に絶望し闇に落ちたのはどちらも同じ。しかしアッシュの傍らには闇を照らす光がある。

「おまえだけが俺をこちら側に引きとどめる」

―――師匠も。

引き戻せたらいい、と。

言葉にならなかった思いは、しかしアッシュには正確に伝わっていた。

そう願うことは悪いことではないだろう。しかしそれが甘えになってはならないとも思う。

信じて裏切られた時、傷つくのはルークだ。

それでも彼は信じるのだろう。

何度裏切られても、信じることをやめはしないだろう。

だから。

ここに、誓おう。

「ルーク―――俺がおまえを裏切ることはない

それはどんな言葉よりも誠実な誓いの言葉。

回線を使用し一度確認はしていたが、声に出して名前を呼んだのは戻ってきてから初めてだった。

もう一度「ルーク」と呼べば嬉しそうに瞳を細める。

しかしすぐ何かに気付いたかのように少しだけ不安そうに顔を歪めた。

―――俺、『ルーク』でいいのか?

「今の俺におまえにやれるものなんて、その名前ぐらいしかないからな。それに、あれだけ『アッシュ』と連呼しておいて、今更だろ」

―――う〜、そうだけど・・・

もうアッシュから何かを奪うのは嫌なんだ、と。ルークの葛藤が伝わってくる。

アッシュにはもう『ルーク』という名に対する執着はなかった。いや、ルークが思っているのとは別の意味で『ルーク』に対する執着はあるのだが、それは今は伝えないと決めた思い。

「受け取って欲しいと、そう言った方がいいか?」

今目の前にいる己のレプリカが『ルーク』でなければ困るのだ。

「人が最初に貰う贈り物が名前だと言うなら、今の俺が持っている唯一のモノである『ルーク』という名前をおまえに贈りたい」

驚愕に見開かれた翡翠。その美しさに見惚れる。同じ色のはずなのに、そこにあるのは鏡の中には見出せなかった輝き。それが嬉しそうに細められる。

ありがとう。

言葉にならなかった思いが伝わる。

クシャリとアッシュはルークの朱色の髪を掻き混ぜた。思った以上に柔らかな手触りに、自分とルークの違いを見つける。

それが嬉しいのか悔しいのか。思いは複雑だ。

同じであるということにルークが自分のレプリカであることを再認識し安心する。似ているけど違うところを見つける度に、互いが別個の存在であることに安堵する。

結局、同じでも違っていてもどちらでもいいのだろう。

存在しているだけで満足するなんて、自分は随分とお手軽にできていたのだと、新たな発見にアッシュ自身驚いていた。そしてそのすべてを自分のものとしておきたいという傲慢で強欲な思いもまた、自分の中に人並みの、もしくは人並み以上の執着心があったということで驚かされる。

まぁそれも悪くない。

アッシュはこの名を送ることで、ルークを己に縛り付けることができる、と。

そんな打算が秘められていたことに。ルークに伝わるどころか、自身でも気付いていない深層心理にアッシュが気付くのはいつになることか。

「受け取ってくれるな」

念を押せば、真っ赤になって、それでもしっかりと頷いたルークに、アッシュは満足気に笑った。

―――アッシュばっかりずるい。

自分もアッシュに何か贈りたかった。

ちょっとだけ拗ねた子供のような物言い。

そういえば、八歳だったか? しかしアッシュが八歳のころはこんなにも子供らしくはなかったはずだ。なるほど、こんなところも違う。

クスクス、と。笑いが洩れる。

拗ねる必要などないのに。

―――アッシュ?

ルークは知らない。

オリジナルより先にレプリカが誕生することはないから、それは本来なら不可能であるはずなのだが。

アッシュもルークから貰ったのだ。

焔によって生み出された灰。

『アッシュ』と言う名に見つけた新たな意味はアッシュに幸福をもたらす。あれほど忌み嫌った名前であってもルークが呼ぶのであれば、それに愛着を持つことも可能だ。

初めての贈り物は互いの名前。

それはアッシュだけの秘め事。

二度目も三度目もこれから先をずっと共に過ごすことを、自身とルークの名前に誓う。

それは最強の呪文。

預言なんかよりよほど確かな未来への指針。

アッシュは靴だけ脱ぐと、ベッドの上に乗り上げる。

子供が二人横になるには充分な広さがあったが、僅かな隙間も空けずにぴったりと寄り添う。

毛布なんて気の利いたものはなかったが、これだけ傍にいれば温もりは充分だ。

左手でルークの右手を握ると、初めてその手に触れた時を思い出して少し切なくなった。

もう繰り返したりはしない。

あんな悲痛な叫びはもう聞きたくなかった。

ピタリと重なる掌。そこから伝わる温もり。

アッシュは睡魔に逆らうことはやめた。

これからのことは決めた。

今は何もできない子供のふりをしてヴァンのそばにいる。

ヤツの狂気に彩られた妄想を聞かされることは、正直うんざりするが、ルークと一緒にいられるのであればそれも我慢できるだろう。

決めてしまえば他にやることはないのだ。

突然静かになったアッシュにルークから戸惑いの感情が溢れる。

しかしそれもアッシュが寝ていることに気付くと苦笑に代わる。

―――ただいま。アッシュ。俺を望んでくれてありがとう。

重たい腕を持ち上げてアッシュの髪を一撫ですると、ルークの意識も徐々に睡魔に飲み込まれていく。

こんなに安心できるのはいつ以来だろうか、と。

アッシュにとっては十年であっても、ルークにとっては一刻のタイムラグもない。

先の旅の最中は悪夢と恐怖で安らかな眠りというものを得た記憶は殆どなかった。

これからのことに不安がないわけではない。しかし自分を包む温もりはその不安を簡単に消し去ってしまう。

「アッシュ―――俺もおまえを裏切らない

呼んだ名前はアッシュの耳に届いたのか届かなかったのか。

これはルークが自分に課した誓いだから聞こえてなくてもよかったのだが、わずかだがアッシュが微笑んだような気がするから、きっと聞こえているのだろう。

そうしてルークまた意識を完全に手放した。

それでも、今度は繋いだ手が離れることはないだろう。

そんな確信にルークもまた幸せそうに微笑むのだった。

 

 

 

 

 


あとがき

 

「豪華絢爛な牢獄」はこんな所にありました()もちろん捏造です。

しかし十歳児には見えませんね、二人とも。

まあ精神年齢は置いといて、実稼動年数はアッシュ二十九年、ルーク八年、ってところですか? アッシュがジェイドより年上()

 

→本気でどうでもいい訂正というか注釈。

アッシュの生年月日をND2000・ローレライデーカン・レム・48の日と仮定 (成人の儀が行われた日が誕生日、ってことで。違うかもしれないけど、そういうことで)

1周目のエルドラント攻撃作戦開始時、アッシュは十八歳と十二ヶ月。

当サイト独自設定の2周目ではアッシュは零歳からやり直しなので、ルーク誕生時十歳。

合計すると二十八年と十二ヶ月。まさか誕生日当日にルークが作られたってことはないだろうから、二十八年改め、二十九年にしておくべきか?(改めました)

ルーク誕生はND2011年。

ジェイドの生年月日はND1982・シルフリデーカン・ローレライ・22の日。

ND2011年には二十八か九。確率的には二十八の方が高いと思う。だって十三分の十。

その結果「アッシュの方がジェイドより年上」という結論が導き出された、と。

 

そして管理人にしては珍しくオチのないお話。

反転部分二箇所はアッシュの「ルーク」という名前に秘めた思いと、ルークの「アッシュ」という名前に秘めた思い、ってことで声に出してないし、回線を使って伝えてもいないし、でどう表示しようかと悩んだのですが・・・・( )書きとか、ト書きにするとか。結局ネットの特性を生かして反転してみたのですが、あとがきで説明しないと理解できない自身の表現力のなさに落ち込み中()




back